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2026年6月17日

筋肉が脳を若返らせる!?内臓脂肪を減らし筋肉を増やすだけで「脳年齢」が若返る驚愕のメカニズム

筋肉が脳を若返らせる!?内臓脂肪を減らし筋肉を増やすだけで「脳年齢」が若返る驚愕のメカニズム
ヤーモリ

イーモリ〜、ちょっと見てくれよ!あの地球人、さっきからずっとお腹をさすりながらパソコンの前で固まってるぞ?

イーモリ

ああ、あの30代後半のサラリーマンだね。さっきから画面を見つめては、何かを思い出そうとしているみたいだ。

ヤーモリ

あ、また「えっと……あれ、何だっけ?」って言ってるぞ! 最近の地球人って物忘れ多くないか?

イーモリ

注目すべきはそこじゃないよ、ヤーモリ。彼の体型を見てごらん。お腹だけぽっこり出ているだろう?あれは「内臓脂肪」が溜まっている典型的なパターンだ。

ヤーモリ

内臓脂肪? ……お腹の脂肪のことか? 僕もパンケーキ食べすぎてちょっとぽっちゃりだけど、それがどうしたんだ?

イーモリ

実はね、2025年にアメリカのワシントン大学のRaji博士たちが、とんでもない研究結果を発表したんだ。RSNA(北米放射線学会)という世界最大の放射線医学の学会でね。

ヤーモリ

ほう。なんだなんだ? 放射線学会って、なんかすごそうだな!

イーモリ

1,164人の健康な成人の全身MRI画像をAIで分析した結果、「筋肉量が多い人ほど脳が若い」、そして「内臓脂肪と筋肉の比率が高い人ほど脳が老けている」ということが分かったんだ。

ヤーモリ

なにーーーーーーーーーー! 筋肉が多いと脳が若い!? 脳と筋肉って全然関係なさそうなのに!?

イーモリ

そう。ここがポイントなんだけど、脂肪には大きく2種類あるんだ。皮膚のすぐ下にある「皮下脂肪」と、お腹の奥の内臓のまわりにつく「内臓脂肪」。面白いことに、皮下脂肪は脳の老化とほとんど関係がなかったんだよ。

ヤーモリ

えっ! じゃあ太ってるかどうかじゃなくて、どこに脂肪がついてるかが問題なのか!?

イーモリ

その通り。内臓脂肪はただのエネルギー貯蔵庫じゃないんだ。実は「炎症物質の工場」なんだよ。TNF-α(腫瘍壊死因子アルファ)やIL-6(インターロイキン6)といった炎症性サイトカインを、24時間休みなく血液中に放出し続けているんだ。

ヤーモリ

炎症物質の工場!? お腹の中に工場があるのか! ……って、それヤバくないか?

イーモリ

ヤバいよ。この炎症物質が血液に乗って全身を巡り、最終的に脳の血液脳関門を突破するんだ。すると脳内の免疫細胞である「ミクログリア」が過剰に活性化して、脳内で慢性的な炎症——いわゆる「神経炎症」が起きてしまう。

ヤーモリ

お腹の脂肪から出た炎症が、脳にまで届くってことか……。お腹と脳って遠いのに、つながってるんだな。

イーモリ

さらにね、2025年に東邦大学の竹井博士たちが『GeroScience』という学術誌に発表した研究が面白いんだ。マウスを使った実験で、内臓脂肪組織からCX3CL1というケモカインが分泌されていて、これが脳の海馬でBDNF——脳由来神経栄養因子——のレベルを維持するのに貢献していることが分かったんだ。

ヤーモリ

え? 内臓脂肪が脳に良いこともしてるの? さっきと言ってること違くないか?

イーモリ

いい質問だね。若いうちは、内臓脂肪からCX3CL1がちゃんと分泌されて脳を守っている。でもマウスの実験では、加齢とともに内臓脂肪組織が「老化」して、このCX3CL1の分泌量が大幅に減少することが確認されたんだ。結果として脳のBDNFレベルが下がり、神経細胞の成長や修復が鈍くなる可能性が示唆されている。

ヤーモリ

つまり……お腹の脂肪が歳をとると、脳への「栄養配達」をサボり始めるってことか! なんてこった!

イーモリ

そういうこと。でもここからが希望の話だよ。覚えてるかな、筋肉が多い人ほど脳が若かったという話。その理由がすごいんだ。

ヤーモリ

おお! 教えてくれ! 僕も脳を若返らせたい!

イーモリ

筋肉は実は「マイオカイン」という物質を分泌する、巨大な内分泌器官なんだ。運動をすると、筋肉から「イリシン」や「カテプシンB」といったマイオカインが血液中に放出される。そしてこれらは血液脳関門を通過して、脳の中でBDNFの産生を促進するんだよ。

ヤーモリ

マイオカイン! なんかカッコいい名前だな! 筋肉が脳に「栄養メッセージ」を送ってるってことか!?

イーモリ

まさにそう。2024年にFrontiers in Physiologyに掲載されたレビュー論文によると、げっ歯類の実験では、イリシンやカテプシンBが血液脳関門を越えて脳に到達し、海馬での神経新生——つまり新しい神経細胞の誕生——を促進して、学習や記憶の能力を向上させることが示されているんだ。ヒトでも同様のメカニズムが働いていると推測されているよ。

ヤーモリ

筋肉が脳に新しい細胞を作れって命令してるのか! すごいな筋肉! 筋肉は裏切らないってホントだったんだ!

イーモリ

ふふふ。さらにね、2024年にイギリスのUKバイオバンクの大規模データを使った研究がBrain Communications誌に発表されたんだけど、「サルコペニア」——つまり加齢による筋肉量の減少——がある人は、脳の灰白質の体積が小さく、認知機能テストのスコアも低いことが示されたんだ。

ヤーモリ

サルコペニア……筋肉が減ると脳も縮むってことか。ガーン! 僕、最近まったく運動してないんだけど……。

イーモリ

ちなみに2026年にBMC Public Healthに掲載された4,376人の縦断研究でも、サルコペニアのある人は認知機能の低下スピードが速く、特に生物学的な老化が進んでいる人で影響が顕著だったんだ。つまり筋肉の維持が認知機能の維持にも関わっているということだね。

ヤーモリ

ガーン! つまり、筋肉が減ると脳の老化も加速するのか!? じゃあ筋肉を維持すれば、脳も守れるってこと?

イーモリ

その可能性が高い。特に2025年のPMC掲載のレビューでは、レジスタンストレーニング——いわゆる筋トレだね——が、筋肉の回復だけでなく、マイオカインを介した神経保護作用、抗炎症効果、そして脳の構造的な保存にも効果があることが示されているよ。

ヤーモリ

よっしゃー! それなら話は簡単だ! 僕が「超効率的マッスルブースターマシン」を開発して、寝てる間に筋肉ムキムキになれる装置を作れば——

イーモリ

……またそのパターンか。ヤーモリ、大事なのは「筋肉を動かすこと自体」がマイオカインの分泌を促すってことなんだよ。寝てるだけじゃダメなんだ。

ヤーモリ

いいもん。いいもん。どーせ僕はポンコツだもん……。じゃあ、あの地球人みたいにならないためには、具体的にどうすればいいんだ?

イーモリ

まず一つ目。筋トレ、特にスクワットやデッドリフトなどの大きな筋肉を使う運動を、週に2〜3回取り入れること。研究では30代〜40代から始めるのが最も効果的とされている。予防は治療よりずっと簡単なんだ。

ヤーモリ

30代から! 地球人のみんな、まだ間に合うぞ!

イーモリ

二つ目。内臓脂肪を減らすこと。内臓脂肪は皮下脂肪より落ちやすいんだ。有酸素運動と筋トレの組み合わせ、そしてタンパク質をしっかり摂る食事が効果的だよ。

ヤーモリ

つまり、筋肉を増やして内臓脂肪を減らす! 「筋肉は脳の味方、内臓脂肪は脳の敵」ってことだな!

イーモリ

まとめるとこうだね。内臓脂肪が出す炎症物質は脳を老化させ、筋肉が出すマイオカインは脳を若返らせる。体の組成——つまり筋肉と脂肪のバランスが、そのまま「脳年齢」に直結しているんだ。体重計の数字じゃなく、体の中身が大事だということだよ。

ヤーモリ

はーーー、すごい話だったな。よし! 僕は今日からスクワット100回やるぞ! パンケーキは……3枚までにする!

イーモリ

……パンケーキを減らすのが先だと思うけどね。でもまあ、始めることが大事だよ。さて、詳しいレポートは概要欄に載せておくから、地球のみんなもぜひチェックしてみてね。

参考文献

Raji, C. A., et al. (2025). Higher muscle volume is inversely related to chronological and brain age while increased visceral to muscle fat ratio is positively related to chronological and brain age. Presented at RSNA 2025 Annual Meeting, Chicago, IL. https://www.rsna.org/media/press/2025/2614

Takei, Y., Sugiyama, A., Hirasawa, A., & Amagase, Y. (2025). Adipose chemokine ligand CX3CL1 contributes to maintaining the hippocampal BDNF level, and the effect is attenuated in advanced age. GeroScience. https://doi.org/10.1007/s11357-025-01546-4

Petermann-Rocha, F., et al. (2024). Linking sarcopenia, brain structure and cognitive performance: A large-scale UK Biobank study. Brain Communications, 6(2), fcae083. https://doi.org/10.1093/braincomms/fcae083

Mahalakshmi, B., et al. (2024). Muscle–brain crosstalk mediated by exercise-induced myokines — insights from experimental studies. Frontiers in Physiology, 15, 1488375. https://doi.org/10.3389/fphys.2024.1488375

Severinsen, M. C. K., & Pedersen, B. K. (2020). Muscle–organ crosstalk: The emerging roles of myokines. Endocrine Reviews, 41(4), 594–609. https://doi.org/10.1210/endrev/bnaa016

Longitudinal associations of sarcopenia and biological age acceleration with rate of cognitive decline. (2026). BMC Public Health. https://doi.org/10.1186/s12889-026-26389-2

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