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イーモリ〜!大変だ!!最近まったく「やる気」が出なくてさ…。地球人たちも「モチベーションが上がらない」って悩んでるみたいなんだ。
ヤーモリ、実はね…脳科学的に言うと「やる気」なんてものは存在しないんだよ。
え!?やる気が存在しない!?じゃあ僕が「やる気出ないなぁ」って思ってるのは何なんだ!?
それは脳の中で「反応」が起きていないだけなんだ。名著『BRAIN DRIVEN』の著者・青砥瑞人さんによると、モチベーションは3つのプロセスで成り立っている。
3つのプロセス?
まず第1段階が「モチベータ」 。これは「やる気のきっかけ」のことだ。感謝されること、報酬、興味、好奇心…人によってスイッチは様々なんだ。
僕の場合は「美味しいパンケーキが食べられる」っていうのがモチベータだな!
…まあ、それも立派なモチベータだね。第2段階が最も重要な「モチベーション・メディエータ」 。モチベータによって脳内の神経細胞が反応し、快感や興奮を感じている状態のことだ。
メディエータ?なんか難しいぞ…。
簡単に言うと、きっかけを受けて脳が「おっ!」と反応している状態だよ。そして第3段階が「モチベーション」 そのもの。脳や体の反応を、自分自身で「やる気がある」と認識することなんだ。
つまり…「やる気」は最初からあるものじゃなくて、きっかけ→脳の反応→認識、っていう順番で生まれるってことか!
その通り!だから「やる気が出ない」と悩むのは、そもそも順番が逆なんだ。やる気を待っていても来ない。まずはきっかけ(モチベータ)を作ることが大事なんだよ。
でもさ、脳の中では具体的に何が起きてるんだ?
いい質問だね。メディエータの鍵を握るのが、2つの神経伝達物質だ。まずドーパミン 。「やりたい!」「できそう!」という期待 を生み出し、行動の方向性を決める役割がある。
ドーパミン!名前は聞いたことある!「快楽物質」ってやつだろ?
よく「快楽物質」と言われるけど、実はドーパミンの本質は「快楽」よりも「期待」 なんだ。報酬そのものより、「報酬が得られそうだ」と予測したときに最も多く分泌される。これを「報酬予測誤差」と呼ぶんだよ。
えっ、もらった時じゃなくて「もらえそう!」って思った時に出るのか!?
そう。だからドーパミンは「期待と行動の方向づけ」を担っている。そしてもう一つがノルアドレナリン 。「今やれ!」「集中しろ!」と脳に号令をかけ、体を動かす強制力の強い物質だ。
ドーパミンが方向を決めて、ノルアドレナリンがエンジンをかける感じか?
いい表現だね!まさにそうだよ。ドーパミンがカーナビで、ノルアドレナリンがアクセルペダル。両方揃って初めて行動に移せるんだ。
じゃあ「やる気が出ない」ときは、カーナビもアクセルもオフになってる状態ってことだな!
そういうこと。だから大事なのは、「やる気が出ない」と悩む前に、自分の脳が何に反応(メディエータ)しているのかを観察すること。自分だけの「モチベータ」を見つけることが、自然と体が動く状態を作る近道なんだ。
なるほど!僕もまず自分の「モチベータ」を探してみるぞ!…やっぱりパンケーキかな!
…食べ物以外も探してみてね。地球人のみなさんも、「やる気を待つ」のではなく、自分だけの小さなきっかけを見つけて、まずは脳に「おっ!」と反応させてみてください。それがモチベーションの第一歩ですよ。
参考文献:
青砥瑞人 (2021). 『BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは』ディスカヴァー・トゥエンティワン.
Schultz, W. (1997). A neural substrate of prediction and reward. Science , 275(5306), 1593–1599.
Berridge, K. C., & Robinson, T. E. (1998). What is the role of dopamine in reward: hedonic impact, reward learning, or incentive salience? Brain Research Reviews , 28(3), 309–369.