システム開発・DX導入支援のシナプス・コード

2026年1月20日

ご褒美で燃える人、冷める人。脳の「やる気スイッチ」は人それぞれだった!?

ヤーモリ
イーモリ、見ろよ!あそこの地球人、目の前に「高級レストランの50%OFFクーポン」を置かれたのに、全然動こうとしないぞ!

僕なら音速で立ち上がるのに、彼は病気か何かか?
イーモリ
彼が動かないのは「やる気」がないのではなく、脳の「報酬系回路」の個性が影響している可能性がある。
ヤーモリ
報酬系回路の個性?

美味しいものやお金がもらえるなら、全人類「うぉー!」って燃えるんじゃないのか?
イーモリ
実はそうでもないんだ。最新の研究では、「報酬による脳のやる気には大きな個体差がある」ことが示されている。

つまり、同じご褒美を提示されても、脳がどう反応するかは人によってバラバラなんだよ。
ヤーモリ
ご褒美が効かない脳があるのか!?

じゃあ、あの彼は何をあげても無駄ってことか?
イーモリ
極端だな。正確には「報酬の捉え方」が違うんだ。

ある研究(Treadway et al., 2012)では、地球人を「ゴーゲッター(やる気満々派)」と「スラッカー(のんびり派)」に分類している。
ヤーモリ
ゴーゲッターにスラッカー!なんだかヒーローと怪獣みたいな名前だな!

脳のどこが違うんだ?
イーモリ
鍵を握るのは「ドーパミン」だ。

ゴーゲッターの脳は、報酬を期待すると「線条体」や「前頭前野」という場所でドーパミンが活発に出る。これにより、難しい課題でも「やる価値がある!」と判断するんだ。
ヤーモリ
なるほど、ご褒美に敏感な「ポジティブ脳」ってわけか!
イーモリ
一方、スラッカーの脳は、同じドーパミンでも「島皮質(とうひしつ)」という、コストやリスクを感じる場所で強く反応する傾向がある。

つまり、「ご褒美は欲しいけど、そのための努力(コスト)がしんどい……」という感覚が勝ってしまうんだよ。
ヤーモリ
ああ、わかるぞ!「パンケーキは食べたいけど、お店まで歩くのが面倒」っていう時の僕だ!

……って、それじゃあ僕もスラッカーじゃないか!
イーモリ
ヤーモリは単なる食いしん坊なだけだが……。

重要なのは、2025年の最新の報告(JNSS)にあるように、単にドーパミンの量が多い少ないではなく、「どこで、どう働くか」のバランスが人によって違うという点だ。
ヤーモリ
ほうほう。じゃあ、さっきの動かない地球人は、クーポンをもらっても「お店に行くコスト」を脳が重く見積もりすぎているのか?
イーモリ
その可能性が高いね。少々極端な例だが、別の英語論文(Le Heron et al., 2018)によると、意欲には「努力の感度」も関係している。

ご褒美の価値よりも、動くことによる「疲労感の予測」が強すぎると、脳は行動をストップさせてしまう傾向があるらしい。
ヤーモリ
疲れる前から「あー疲れた」って脳が言っちゃってるのか。先回りしすぎだろ!
イーモリ
脳はそれだけ労力を避けようとするんだ。エネルギー消費が激しいからね。

これを解決するには、全員に同じ「大きな目標」を与えるのではなく、個々の脳のタイプに合わせたアプローチが必要だというのが最近の結論だ。
ヤーモリ
アプローチ?どうすればいいんだ?

スラッカーの彼に、もっと大量のクーポンを積み上げればいいのか?
イーモリ
それは逆効果になることもある。スラッカータイプには、報酬を大きくするより「努力のハードルを徹底的に下げる」のが有効だ。

「5分だけやる」「まずはPCを開くだけ」といったスモールステップだね。
ヤーモリ
おお!それなら「お店に行く」じゃなくて「まずは靴を履く」から始めればいいんだな!
イーモリ
その通り。逆にゴーゲッタータイプは、適度に高い壁(チャレンジ)がある方が、ドーパミンがドバドバ出てパフォーマンスが上がる。

「自分自身のタイプ」を知ることが、自分を乗りこなすコツなんだ。
ヤーモリ
なるほどなぁ。地球人の「やる気」って、根性論じゃなくて「配線の設定」の問題だったんだな。
イーモリ
そうだ。だから「自分はやる気がない」と自分を責める必要はない。

「自分の脳はコストに敏感なんだな」と理解して、戦略的に環境を整えればいいのさ。
ヤーモリ
イーモリ、いいこと言うじゃないか!

よし、僕も自分の脳を分析したぞ。僕の脳は「パンケーキの匂い」にだけ過剰反応する「パンケーキ特化型回路」だ!
イーモリ
それは単なる「食欲」だと言っているだろう……。

まあ、特定の刺激に絞ってやる気を出すのも、一つの生存戦略ではあるがね。
ヤーモリ
よーし、あの動かない地球人にも教えてやるか!

「君の脳はコストセンサーが優秀なだけだ、とりあえず靴を履け!」ってな!
イーモリ
通信機を向けるのはやめておけ。

それより、我々のレポートをまとめよう。
ヤーモリ
おう!「やる気が出ないのは脳の個性のせい。自分に合ったご褒美とハードルを見つけよう」だな!
イーモリ
珍しく正解だ。個性を尊重し、無理のない目標設定をすることが、現代のストレス社会を生き抜く「ウェルビーイング」の鍵だからね。
ヤーモリ
ウェルビーイング……また難しい言葉を。

要するに、みんながハッピーにパンケーキを食べられる世界ってことだろ?
イーモリ
……まあ、君がそう思うなら、それでいいよ。

🎥 Youtube

📚 参考文献・リンク

参照文献1:ドーパミンと個体差(スラッカー/ゴーゲッター)
Treadway, M. T., et al. (2012). Worth the weight: optimized dopamine signaling predicts individual differences in effort-based decision-making.
Journal of Neuroscience, 32(18), 6170-6176.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22553023/

参照文献2:無動機(やる気の欠如)に関する神経認知フレームワーク
Le Heron, C., Apps, M. A. J., & Husain, M. (2018). The anatomy of apathy: A neurocognitive framework for amotivated behaviour.
Neuropsychologia
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28689673/

[ポイント]
1.やる気の個体差を認める: 脳のドーパミン反応は「ご褒美に燃える場所」で出る人と「コストを計算する場所」で出る人がいます。自分の性質を知ることが第一歩です。
2.スラッカー(コスト敏感)タイプへの策: 「大きなご褒美」で自分を釣るよりも、心理的・肉体的な「着手コスト」を徹底的に下げる工夫をしましょう(2分だけやる、等)。
3.ゴーゲッター(チャレンジ)タイプへの策: 適度な難易度の目標を設定し、「達成感」をこまめに味わうことでドーパミンを安定供給させましょう。

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