イーモリ、聞いてくれ!地球で「第二の脳」と呼ばれている器官があるらしいぞ!それが腹の中にあるらしいんだ!
ふむ、それは「腸」のことだろう。地球人の腸には約100兆個の菌体、1,000以上の菌種が存在し、「腸内フローラ」を形成している。
100兆個!?なんということだ。地球人はお腹に大量の菌を飼いならし…脳を育てているということか?
そうだ、その影響は最近の地球の脳科学でも注目されている。特に、大人の脳で新しく神経細胞が生まれる「成体神経新生」という現象に、腸内菌が深く関わっていることが分かってきたんだ。
成体神経新生?大人の脳でも新しい細胞が作られるのか?
その通りだ。この神経新生は、記憶や学習、感情のコントロールに関わる「海馬(かいば)」という領域で起こる。この現象が正常でないと、アルツハイマー病やうつ病などの精神疾患につながる可能性もあると指摘されている。
なるほどー。それで、その重要な神経新生に、お腹の中の腸内菌たちがどう関わっているんだ?
腸内菌は、新しく生まれる神経細胞の「正常な発達」に必要なキープレイヤーである、という発見が、日本の産業技術総合研究所と東京大学などの共同研究で発表された。
キープレイヤー? 腸内菌が鍵を握っているのか?
そのようだ。彼らの研究はマウスを対象にしたものだが、腸内菌の存在が、大人の脳で新しく作られた神経細胞の正常な発達に必要である可能性を示したんだ。
なるほど。マウスを使って実験をしたのか?
さらに、この研究では、腸内菌の中でも、人体に良い影響を与えるいわゆる「プロバイオティクス(善玉菌)」が、神経幹細胞の数を増やす可能性を示唆している。
プロ.. バ..?なるほど。脳を強くするプロなんだな。そんで、そのプロが鍵を持っているってことだろ?腸の中にドアがあって、そこを開けると神経細胞たちが出ていくってことだな。
..全然違う。そういうことじゃない。プロバイオティクスは、ヨーグルトなどに含まれる生きた微生物、つまり地球人の「善玉菌」のことだ。研究では、特に3種類のプロバイオティクス(テアニン、カルノシン、3-ヒドロキシ酪酸)を摂取させることで、神経幹細胞の数が増加したんだ。
はっはっは!なんだ鍵を持っているわけじゃないんだな。ややこしい言い方しないでくれ。
勝手にわけのわからない勘違いをしたくせに… だが、あながち完全な間違いではないかもしれない。このプロバイオティクスによって血中に増加する代謝物が、ヒトの神経幹細胞の分化と発達を促進することも示唆された。つまり、腸内菌が作った物質が血流に乗って脳にまで届き、神経新生を助けているという可能性だ。
ん、つまりはそのプロがドアを開けたわけじゃないが、そのプロが作ったものが地球人の記憶と学習を司る海馬を活性化させてるってことか?
別の国際チームの研究では、トリプトファンを代謝する腸内微生物がインドールという小分子を分泌し、それが海馬の新しい神経細胞の形成を刺激する主要な因子を活性化させていることを発見している。これらは、腸から脳へ情報を送る「迷走神経」を介していると考えられている。地球人が「腹を決める」という表現を使うのは、理にかなっているのかもしれない。
鳥のファンとインド?腹を決める?ちょっと何言っているかわからないな
…ヤーモリ。君も記憶力と学習能力の向上のために、その「プロバイオティクス」を接種した方がよいかもしれないね。
よし!やってやろうじゃないか!どうすればいいんだ、イーモリ!
プロバイオティクスを摂取する方法はいくつかある。最も一般的なのは、プロバイオティクスを豊富に含む食品を食べることだ。
どんな食べ物だ?パンケーキにも入っているのか?
パンケーキにはあまり含まれていないだろうな。プロバイオティクスは主に、発酵食品に多く含まれている。
例えば、ヨーグルトやチーズ、納豆、味噌、漬物などが代表的だ。これらは生きた善玉菌を腸に届けるのに役立つ。
うぇぇ。納豆…?あの、ネバネバして匂いがすごい食べ物か!勇気がいるな…。
他にも、菌のエサとなる「プレバイオティクス」、例えば食物繊維(野菜、果物、全粒穀物)やオリゴ糖(玉ねぎ、バナナなど)を摂取して、元々腸にいる善玉菌を育てることも重要だ。
ふむ…つまり、脳の性能を上げるには、腸にいるプロにエサをあげて、腸内環境を整えるという、地道な努力が必要ということか。
その通りだ。腸内環境の改善は、短期間で劇的な変化があるわけではない。日々の食事を積み重ねていくことが、脳の健康とパフォーマンスの維持につながる。
よーし、僕も今日からパンケーキにヨーグルトと納豆をトッピングして食べるぞ!最高の脳アップグレードを目指すのだ!
納豆とヨーグルトを一緒に…?それはやめたほうがいいかもしれない…。