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2025年11月15日

死の間際、脳内で何が起こる? 臨死体験と「走馬灯」の真実

なあ、イーモリ!最近、地球の文献を読んでいて、とんでもなくドラマチックな現象を見つけたぞ!


文献ってまた漫画のことかい?


違う!僕だっていつでも漫画ばっかり読んでいるんじゃないんだぞ!アニメだ!


アニメか… やっぱり文献じゃないじゃないか。


でもとても面白い現象だぞ。それは「走馬灯(そうまとう)」だ!地球人が死の間際に、これまでの人生の記憶が一瞬でフラッシュバックするという現象らしい。まるで最終回で一気に過去のシーンが流れる映像作品のようだ!


ふむ、その表現は的を射ているかもしれない。その現象は「臨死体験(NDE)」の一部として長らくオカルト的なものと見なされてきたが、最近の脳科学の研究で、その正体が明らかになりつつある。


ほう!オカルトではなく、科学なのか!正直、漫画やアニメの演出だと思ってたぞ。


かつては測定が困難だったが、カナダなど国際的な研究チームが、心停止に至る患者の脳波を偶然記録することに成功したんだ。


へぇ。それで、どんな脳波だったんだ?


心臓が止まる直前、そして直後に、脳が意識的な体験や記憶の検索と関連する「高周波のガンマ波(γ波)」を爆発的に放出したことが確認された。


バクハツ!やっぱりドラマチックじゃないか!そのガンマ波が、人生の思い出を再生しているってことなのかい?


その可能性が高い。γ波は通常、集中、夢想、そして記憶の想起といった高度な認知機能が活発なときに強く現れる。つまり、「走馬灯」とは、脳が最後の瞬間まで稼働しようとし、記憶を統合的に再構築しようとしている生理現象であると考えられるんだ。


なるほど!ちょっと待てよ、イーモリ。以前言っていたじゃないか。「感情やストレスが神経活動を活発化し、記憶を深く刻み込む」と。


ああ、そうだね。


そうだ!もし、僕が何にも苦労せずに得た薄っぺらい記憶ばかりの人生だったら、この「走馬灯」も薄っぺらくなってしまうんじゃないか?


君にしては的を射た考察だ。脳の回路は、感情を伴う体験や、苦労をともなって成功した体験などの時に強く記憶に刻まれる。君が言うように、苦労せず、感情を伴わない活動で形成された記憶は、脳内のネットワークが弱く、最後の「走馬灯」でも鮮明に再生されない可能性はあり得る。


がーん!それじゃあ。僕が死ぬ時に鮮やかに再生するためにも、日々頑張って調査しないといけないってことか!


そういうことだ。走馬灯の質を高めるためにも、目の前の課題にしっかりと取り組み、自分の脳を活性化させておくのが最善だろう。


よし、僕の最高の走馬灯のために、今日もパンケーキを食べるぞ!そしてこの感動を最高の記憶として刻むのだ!


はぁ…いい加減、本気で調査をしてくれよ…




参考文献

Shlobin, N. A., Aru, J., Vicente, R., & Zemmar, A. (2023). What happens in the brain when we die? Deciphering the neurophysiology of the final moments in life. Frontiers in Aging Neuroscience, 15, 1143848. https://doi.org/10.3389/fnagi.2023.1143848

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